参りてはいとど心苦 桐壺05章08

2021-04-18

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:典侍(命婦以前の勅使)命婦

分岐型:A→B→(C→)D→E:A→B→D→E、C→D

参りてはいとど心苦しう心肝も尽くるやうになむと・典侍の奏したまひし》A・B
お訪ねしましてはますます心が痛み魂も消え入りそうでと、以前典侍が奏上なさっていましたが、

もの思うたまへ知らぬ心地にも・げにこそいと忍びがたうはべりけれとて》 C・D
情理にうといふつつか者にも、全くもって忍びがたかろうと存じますと言い、

ややためらひて 仰せ言伝へきこゆ》E
しばし心を静めてから、命婦は帝の仰せごとをお伝え申し上げる。

  • 〈直列型〉:修飾 :倒置 
  • 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
  • 〈中断型〉//:挿入 :文終止・中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
  • 〈分配型〉A→B*A→C

 A→B:AはBに係る
 Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む
 ※直列型は、全型共通のため単独使用に限った

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